国立広島商船高等専門学校
文部科学省 地(知)の拠点

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しまづくりサミット2014

離島振興に向けた地(知)の拠点形成
「しまづくりサミット2014」にて

松島 勇雄(電子制御工学科)

 1.“しまづくりサミット”

しまづくりサミット2014は,“全国の島々の祭典「アイランダー」”に合わせて,アイランダーの出展・参加者を対象として行なわれた。離島の振興を目指す活動家の成果・議論・交流する場としている。今回のような,アイランダーに合わせた形式をとって4年目である。主催者の発表によると170余名の参加があり,例年同様の盛り上がりであった。

2.地域振興に向けた地(知)の拠点形成

広島商船高等専門学校(以下,「本校」という。)は平成25年度大学COC事業(地(知)の拠点整備事業(以下「本事業」という)に採択された。大学COC事業は,地域志向の教育・研究を通して大学のガバナンスを行う教育改革である。その教育・研究改革の一環として,離島社会の課題解決を行い,離島の地域振興に役立てることを目標とする。
大崎上島町職員6名と本校全教員によるワークショップを継続しており,研究課題の主なものは“地域住民の健康づくり”,“防災・安全”,“大崎上島の歴史”などが挙げられ,そのほか幅広い研究課題について検討している。
本校が実質的に本事業を展開しておよそ4ヶ月で,日は浅いものの連携の輪が広がり,近隣の広島国際大学諌山憲司准教授,広島文化学園大学副学長佐々木秀美教授らと研究・学生教育分野で連携している。これらの経過より,地域住民・地域課題に取り組む大学・研究者と連携の深化による充実をさらに進めることが重要であることの“気づき”に至った。

3.その他の発表概要

しまづくりサミットで発表された他2件の発表の概要を示す。

① 報告Ⅰ「萩諸島(見島,大島・相島・橿)」 萩諸島連絡協議会 会長 坂倉 政之

報告は萩諸島の相島について行われた。人口177名の島民がスイカ,イモ(焼酎の原料)の生産が産業として成長した。また,地域の振興により島の独身男性と島外の女性の5カップルが結ばれた。また,その若妻たちにより島起こしグループが結成された。また経費節減のため,スイカのマルチ(土の上に敷くもので,果物の腐敗防止または雑草の生成抑制するもの)を自家製のカヤで代用するという工夫をしている。課題は無医地区であり,住民に不安があることが紹介された。

② 報告Ⅱ「飛島における主体作り」 山形県酒田市 合同会社とびしま代表 本間 当

飛島は高齢化率が高く,漁業が主な人口230名の離島である。発表者は,合同会社の発足により飛島に雇用を生むことを目的とし,発表者を含めUターン2名とIターン4名の合計6名で運営している。合同会社の理念は,歴史・文化保存・継承をゼロ次産業として位置づけて,地域資料館“澗(にま)1)”にて写真展の開催。さらに農業・漁業の加工を手がけ,カフェスペース“しまかへ”を経営している活動報告がされた。

4 .その他

会場に集まった参加者は離島の活動家であるため,活動する中での具体的な質問“課題の取り組み方”,“経営の持続可能性”,“給与は?”などの質問が多く出された。

(備考)
1)澗(にま)は小舟の荷揚げ場のような働きをする場。そのように人(小舟)が安心して寄り添える場ということから,資料館を“澗”と命名した。

samit

(公開:平成28年5月)

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