ワイヤレス分散システムを利用した表層流観測とデータ通信技術の開発
芝田 浩電子(制御工学科)・上原 秀幸(豊橋技術科学大学)
毎年発生している海水浴場での海浜事故に対して,表層流が強く影響していることが既往の研究において明らかにされている。しかし,表層流は,海の状況(海水温,流向流速など),風向風速,気象条件(気温,気圧),地形など複雑な条件が関連し発生することが知られており,現在の技術でも完全に発生を予測するまでには至っていない。
報告者らは、海水浴場における表層流の状況をリアルタイムに捉えるため,GPSセンサを搭載したセンサノードを乗せたフロートの位置情報を用いる観測システムの開発及び適用について研究している。本課題では,フロート内部で使用するマイコンでの通信方法と,通信品質を高めつつ表層流を捉えるフロート形状について研究した。

分散観測ブイによる海流計測システムの概略

海流観測ブイ

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公開日:2014年6月12日