国立広島商船高等専門学校
文部科学省 地(知)の拠点

MENU

校長挨拶

ごあいさつ

kocho
広島商船高等専門学校
校長 辻 啓介

本土から海により隔離された島は「離島」と言われます。現在、日本の有人離島は約300島あり、無人化する島が年々増えています。65歳が一番若い超高齢化の離島もあります。パソコンが使える人がいなくなり、あるいは、ATM管理ができないために、唯一の金融機関である郵便局が閉鎖されていく島もあります。児童生徒が少人数で、教師が少なく専門外の授業を担当している学校、近隣の大きな島の寄宿舎で生活しながら学習している中学生、子供が中学校に進学するのを機に本土へ移住する家族、また、障害児を抱え支援施設や支援グループもない離島の孤立家族もあります。

本校は瀬戸内海のほぼ中央部にある広島県大崎上島にあり、本島外を含む通学生は20%で、本県内及び北海道から沖縄の学生が寄宿舎で生活しながら学業に励んでいます。

本校は、本科3学科(商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科)及び専攻科2専攻(海事システム工学専攻、産業システム工学専攻)から構成され、船舶、電子制御、交通、流通、情報通信に係る人材を育成しています。本校の教育分野は海域や離島の諸課題に係る分野に深く関係し、学生は多くの授業において海域や離島に関わる学修を行っています。

我が国では、少子高齢化、グローバル化、地方の過疎化と都市の過密化、産業構造の変化、医療・介護の拡大などが進行し、背景が複雑に絡み合い、それぞれの課題解決には多面的な視点と多分野の知識・スキルが不可欠です。本取組では、離島の自然や社会の様々な題材・課題を教育研究に組み込むとともに、地域の自治体・住民・企業・団体と共同し、学生が自らの人生と社会の未来を切り開く能力を培い、将来、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

具体的には、①離島の自然・文化や離島社会の生活・産業の状況を一般科目や専門科目で学修させ、離島の状況と現実を学生に理解させます。②離島社会の課題を卒業(修了)研究に組み込み、社会の課題を解決するための知識とスキルを学生に修得させます。③児童・生徒への教育支援、障がい児(者)や高齢者への福祉支援、地域住民との共同による環境美化、地域イベントへの参加などの社会貢献・交流活動を通して、多面的な理解力と多様な人々との協働力を学生に修得させます。これらの教育研究活動の成果を踏まえ、施策提言や技術開発を推進し、離島社会の再生・活性化に貢献することを目指しています。

離島社会は産業基盤及び生活環境が他の地域と比較して低位にあり、現在の離島社会は、将来の本土社会と言われます。離島社会への取組は、将来社会への取組の一つと考えています。本校は、この度、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」の選定校となりました。本Websiteは、本事業の活動の状況及び成果を情報発信するもので、離島地域に限らず、少子高齢化が進行する日本社会の様々な状況の理解と課題解決への一つの参考となれば幸いに存じます。

PAGETOP
Copyright © 広島商船高等専門学校 All Rights Reserved.