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謡曲・仕舞の継承

謡曲・仕舞の継承-「島 国 根 性」から「島 生 み 根 性」へ-

岩崎 昭弘(大崎上島町沖浦)

平成22年、京都よりこの大崎上島町へ移住し、光と潮風が香持ち出すハーモニーの中で改めて素晴らしい大自然と、温かく迎え入れて下さった地域の人達に感謝の気持ちを内に日々の生活を楽しんで暮らしております。
私の普段の生活は4分の1農(半農ではなく)で残りの4分の1ずつは地域に少しでも貢献出来ればと「集落支援員」の活動と、移住して来られた人達がこの地で力を発揮出来るよう移住者交流会「かみじまI縁の集い」のお手伝いをし、残りの4分の1は「謡曲教室」の講師を務めております。
今回はその内から「謡曲教室」を紹介させて頂きます。大崎上島町には地域の伝統や文化を大切にする土壌があり、その意識は非常に高く、先人達が残してきた遺産は計り知れない程です。その中で私が長く体験し、学んできた謡曲・仕舞を町の公民館活動の一環として教室を開き、徐々にではありますが理解して頂き、少しずつ根付いて来ました。
謡曲・仕舞とは「能楽」(写真1)の一部で「謡本」を文学と捉え、謡う事のみで楽しむことを「謡曲」といい(写真2)、「仕舞」は能の美しいとされている舞どころを舞うことをいいます。
現在、生徒さんは10人程おられますが、初めて習われる方が多く、最初は苦痛だったようですが、今では熱心に稽古に来られ楽しんでおられます(写真3~4)。みなさんに共通しているのは、良い意味での「島国根性」(本島に対する一種の負けん気のようなもの)を心に秘め、そして伝統、文化を通して島を想い、未来を見据えた「島生み根性」を大切にされているように感じます。
古より移り住んで来た人々は文化もその地に根付かせ、それが新しい歴史の始まりとなり、現代へ脈々と受け継がれて来ました。これからも新しい文化を受け入れつつ大崎上島の伝統を継承されて行くことを強く願っております.

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写真1 能「清経」
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写真2 謡い指導
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写真3 仕舞指導(1)
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写真4 仕舞指導(2)
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