国立広島商船高等専門学校
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社会科学と地域教育

3.3 今後の取り組みと将来構想

<一般教科>
一般教科全体では、シラバスでのCOCの意義説明の徹底や、授業での地域に関する項目の増加、地域振興に有益な資格取得(ニュース検定など)の支援の強化など、地域に関する項目をシラバスに明記して年間3時間は確保していく。
<流通情報工学科>
特に社会科学系科目のうち、地域の題材を取り扱いやすい科目群については、具体的なテーマをとりあげ、年間四時間以上(授業時間換算で30回中4回程度)を目処に講義を実施することを目指す。また、現在、教員や卒業研究等で行われている地域の課題に対する研究成果についても紹介する機会を設け、これらの具体的な事例により学生の地域に対する興味を深めたい。
<専攻科>
25年度で取り組んだ授業については、地域に関する内容をより多く取り入れ、具体的なテーマで4時間以上(授業回数に換算して15回中2回)講義することを目指したい。なお、これらの科目については以上のことをシラバスにも反映できるようにしたいと考えている。また、現在専攻科の教育課程の見直しを検討しているが、地域に関する社会科学系科目として「地域産業論」「地域経済論」「地域交通論」など、3科目程度をつくることを検討している。これらの科目では、それぞれのテーマに従って授業全体を地域に関する内容とし、地域の課題や実態だけに止まらず、学術的理論や他地域での事例研究など幅広く教授する科目としたい。
<全体を通して>
以上のような科目ごとの取り組みを進めていくとともに、各科目の内容について調整を行うことで、本科全体を通して、また、本科だけではなく専攻科も含めた全体を通して、体系的に地域に関する学習ができるように内容を充実させていきたい。また、これらの取り組みの成果を、各年度、さらには卒業時または修了時にアンケートを実施することにより確認することとする。

3.4 期待される成果や人材像

こうした取り組みを進めることにより、学生の地域に対する理解を深め、コミュニティに対する愛着を育てることが期待できる。また、身近な地域の課題や実態の理解を通して、社会を見る目を育てていきたい。こうしたことにより在校生の半数以上がボランティアなど地域に貢献する活動に積極的に参加できるようにしたい。さらに、これらの経験を通して卒業後にはボランティア活動のリーダーとして活躍できる素養を育成する。進路についても、現在は多くの学生が地域を離れ関東や関西に就職しているが、今後は地域に根差した企業に就職する学生の増加が期待できる他、公務員など行政に直接携わり、地域の活性化にリーダーシップを発揮できる卒業生の増加を目指したい。
写真2 本校「八十年史」P.225
写真3 本校「八十年史」P.234

4.おわりに

本校の教育目標(B)「地域・国際社会に対応できる視野・素養の教育」を達成するため,社会科学系科目は,英語などと共に人文科学系科目の中で重要な役割を担っている。本校卒業生の多くは,社会システムを企画・維持・管理する実務者として活躍している。それぞれの専門分野の知識・技術を確かなものとし,それを現実社会へ活用・応用する能力の育成する上で,離島や地域の現状を社会科学的に学修することは極めて重要である。
社会科学系科目では,本校周辺や離島社会にのみ限定した授業行うことはできないが,今日の離島の状況や将来の日本社会の状況を,グローバル化が進む国際社会との関連を含めて,社会の状況を理解させることに留意している。
学生に対する地域教育に対する効果の検証であるが,年度末に各クラスでアンケート調査が実施した。現在,調査結果の集計と教育効果の解析が進められており,その結果を受けてH26年度以降の社会科学系科目の授業改善に反映する計画である。


(原稿受理:2014年2月 公開日:2014年3月30日)

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