国立広島商船高等専門学校
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社会科学と地域教育

3.2 H25年度の取組

一般教科の社会科(地理,世界史,政治経済,社会特論)では,本COC事業の目的に沿って,本年度に実施した具体的な取組について紹介する。
<地理>国内外で起こる多様な事象を理解出来るようになるため,主に世界の各地域の生活や文化について説明した。特に,私たちが暮らす地域社会の諸特徴(地域と地図・防災問題・生活圏に潜む地理的諸問題など)と日本の各地域の文化の違いを学びとり,加えて世界の各地域の文化と比較することで,私たちが暮らす地域社会の特徴をより正確に,客観的に捉えることができる。
<歴史>本校では世界史のみの習得にあたるため,地域に関するテーマとして,一年時に日宋貿易と大崎上島を取り上げた。明治以降の日本が近代的な海洋国家を目指す過程において成立した本校と地域との関係を取り上げた。具体的には,日清・日露戦争やアジア太平洋戦争における本校の発展と地域との関係についてである。本校は事実上旧海軍の統制下におかれ,大崎上島全体が一時的には軍事演習地域に指定されていたことなど,主に本校の「百年史」や「八十年史」などの資料を活用して,学生に紹介した(写真2,3参照)。
<政治経済・社会特論・比較政治論>今日の民主政治において、私たち主権者としての政治の主人公になることが求められている。民主政治は、代表を介して行われるが、最終的には市民による自己統治の性格を持っている。国政レベルはもちろんのこと、それぞれの地域・自治体レベル、さらには国際関係にいたるまで様々な政治問題についての知識を持ち、判断力を養わなければならない。本校では特に地域社会を通して民主政治を捉えることを中心としている。地域社会のみならず、国内問題、国際問題を取り上げ、役立つ資格としてニュース検定を毎年1年生と4年生に受験させ検定取得を奨励している(1)。
註(1)平成25年度には一年生(3級)125名、4年生(3級)75名、3~4年生(準2級)9名の合格を出した。これにより2年連続でニュース検定の団体優秀賞で表彰された。

流通情報工学科では、流通・ビジネスコースの科目を中心に社会科学系の科目あり、それらの科目では、COC事業の目的に沿った授業内容を取り入れている。以下に具体的な内容について紹介する。
<経営学概論>経営学の理論がより実践的に理解できるようにするため、学生の身の回りの商店・食堂などの経営活動に見られる事象を通じて講義した。
<経営戦略論>企業の経営活動について、経営戦略の視点から分析を行い、学生が普段利用している身近な企業、商店、食堂などを題材とし、より実践的な経営戦略を学んだ。また、長期休暇でのアルバイト経験などの分析を行った。
<経済学概論>経済活動について、地域の視点からその活動の分析を通じて理解を深めた。
<中小企業論>中小企業の活動を、地域に実在する企業と通して学び、 経営者の視点でそれらを分析した。また、大崎上島でビジネスを起業するとしたら、という課題でベンチャービジネスのアイデアを検討しクラス発表を行った。
<物流概論>夏休みの課題として、地域のコンビニエンスストアについて調査を行い、地域の物流の実態について学んだ。
<物流施設計画>地域の物流センターを事例に物流施設の仕組みやその物流システム全体の中での位置づけについて講義を行った。

専攻科においても社会科学系の科目において、COC事業の目的に沿った授業内容を取り入れており、その主なものを紹介する。
<社会基盤論>本科目では、社会資本整備と企業立地との関連を講義しており、産業立地が地域経済に及ぼす影響について多面的に取り上げた。具体的には、地域資源の収奪と社会資本の整備について講義した後、持続ある社会を目指すために必要な地域経済のあり方や社会資本整備について講義している。
<社会システム論>本科目では、福祉国家としての公共政策やその評価方法について講義を行っている。この公共政策の中で地域の産業振興策やその評価方法について取り上げた。具体的には、地域資源活用のための政治システムや地域協業システムに関しての講義を行った。
<社会法制論>本科目では、法的な素養を取得することを目的に国内法だけではなく海外の法律を題材に講義を行っている。COC事業に向けて地域に特有な法(条例など)も取り上げ、具体的な事例を使って講義を進めた。


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