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櫂伝馬競走への支援(木江)

木江十七夜祭櫂伝馬競漕へのカッター部の参加について

柴山 慧(一般教科),長谷川 尚道(地域連携コーディネータ),
水井 真治,内山 憲子,木下 恵介(商船学科),
清田 耕司,薮上 敦弘(広島丸),松島 勇雄(電子制御工学科),
濱田 榮(総務課),御堂 渓(大崎上島町役場)

概要 大崎上島の木江地区でおこなわれている木江十七夜祭は,さまざまな工夫を凝らして祭の活性化を図っている。その一環として,今年度から一般参加チームによるトーナメント戦が開催されることとなり,本校カッター部員で編成された広島商船チームも参加することとなった。練習や競漕本番で地域住民や大崎海星高校の生徒と交流を図ることができ,本校の漕艇技術教育の高さの披露,テレビ取材を通じての学校広報活動への貢献など多くの成果を得ることができた。

キーワード 教育/地域貢献/櫂伝馬競漕/ボランティア/学校間交流

 1.はじめに

大崎上島の櫂伝馬競漕で毎年トップを切って開催されるのが,木江十七夜祭櫂伝馬競漕である。祭の形式は他の東野地区,沖浦地区と同様に神輿やご神体を御座船に載せ,それを櫂伝馬が先導して還御するというものであるが,操船技術は隣の大三島での櫂伝馬競漕と似ており,大崎上島の他の地区とは様相が異なっている。
また,木江地区の櫂伝馬は早い時期から様々な改革を行って,祭が盛り上がるような工夫を凝らしてきた。具体的には,6年前より「旅する櫂伝馬」という大崎上島から宮島までを櫂伝馬に乗って人力で漕いでいく活動を開始し,女子櫂チームの櫂伝馬競漕への参加などをおこなっている。今年度は新たに女子櫂チーム,御前崎海運チーム,大崎海星高校チーム,大崎上島中学校チーム,広島商船高専チームでトーナメント戦が行われることとなり,カッター部で編成された本校チームが参加することとなった。

2.内容

カッターと櫂伝馬の漕ぎ方は大きく違うため,先方からは複数回の練習を打診されたが,カッター部が全国漕艇大会を控えていたこと,十七夜祭直前まで前期末試験であったことなどもあり,7月21日の18時45分~20時までの1日のみを練習日とすることとなった。今回の活動はカッター部学生のうちM4から松井(航),野村,津田,三宅,C4から山本,D4から高橋(明),M3から上村,美濃,大山,D3から藤木,M2から河野(佑),M1から石堂,大西,田尻,C1から樋上,D1から松井(咲),中野(杏)の計17名が参加した。練習日の内容は,地元住民から櫂伝馬の基本的な漕ぎ方を指導してもらった後,櫂を合わせて漕ぐ練習,最後に大崎海星高校チームとためしの競漕をおこなった。そして,祭の当日は地域住民と歓談しながら,本物の櫂伝馬競漕を観戦し,トーナメント戦へと臨んだ。結果は初戦で女子櫂Aチームを破り,決勝では大崎海星高校チームに勝利して優勝となった。(M:商船学科,C:電子制御工学科,D:流通情報工学科)

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3 .成果

木江地区の櫂伝馬競漕は大崎上島の一年で最初におこなわれる競漕であり,本校が実施する櫂伝馬競漕への支援活動としては良いスタートが切れたと言える。トーナメントに優勝し,「さすが商船!」という声を多くいただくことができたこと,また,そのような結果だけでなく,地元住民や大崎海星高校の生徒と交流ができたことが何よりの収穫である。また,今回の活動については広島テレビの密着取材を受け,本校カッター部の雰囲気,その中で女子の漕ぎ手として頑張っているM3美濃学生の紹介などを後日の放送でしてもらうことができた。木江地区への支援だけでなく,学校の広報活動への貢献と多くの成果を得ることができた。

4.まとめ

大崎上島の木江地区でおこなわれている木江十七夜祭櫂伝馬競漕のトーナメント戦に,本校カッター部で編成されたチームで参加した。トーナメントに優勝して,広島商船の漕艇技術を披露できただけでなく,地域住民や大崎海星高校との交流,テレビ取材を受けたことによる学校広報活動への貢献など多くの成果を得ることができた。

参考文献

1)松木雅文:子ども櫂伝馬競漕における心拍数変動と運動強度の推定,広島商船高等専門学校紀要10,pp.187-194 広島商船高等専門学校(1988)
2)N.エリアス,E.ダニング,訳 大平章:スポーツと文明化―興奮の探究―,法政大学出版局(1995)
3)安富敏雄:瀬戸内の舟競漕,日本体育学会大会号(47),pp.642(1996)
4)石井浩一:瀬戸内の櫂伝馬競漕–身体技法の変化と不変化,体育の科学(48),pp.891-896,杏林書院(1998)
5)高津勝:和船競漕考-社会史的アプローチ,一橋大学スポーツ研究,22,pp.35‐44(2003)
6)安藤淑子:大学の地域貢献における学生ボランティア活動の評価と位置付け,山梨県立大学国際政策学部紀要2,pp.7-15(2007)
7)桜井政成:「地域活性化ボランティア教育の深化と発展」:サービス・ラーニングの全学的展開を目指して,立命館高等教育研究第7号,pp.21-40(2007)
8)馬場宏:移りゆくとき,聖恵授産所(2007)
9)大崎上島町教育委員会:住吉祭・櫂伝馬と古社八幡神社秋祭り,pp.2-24,大崎上島町教育委員会(2012)
10)柴山慧,御堂渓:大崎上島住吉祭における櫂伝馬競漕関係者の意識について,広島商船高等専門学校紀要37,pp.77-85(2015)

(公開:平成28年5月)

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